初めての海外ひとり旅。台北旅行記録その2

台北2日目と3日目の記録です。
旅の準備から台北1日目までの様子はこちら。

初めての海外ひとり旅。台北旅行記録その1

二泊三日の短い旅、旅の手配を終えてからまず決めたのはどの観光スポットに訪れるかということでした。
まず1日1スポットを目標に。観光スポットハシゴは体力的にも無理だろうなと思っていたんだけど、実際その通りだった。

台北2日目はその際に決めた国立故宮博物院に行ってきました。

 

東門から国立故宮博物院へ

まだ暑さに慣れてない体調を整えるため睡眠はがっつり8時間ほど。
ホテルがバイキング形式の朝食つきだったので、軽く朝食をとりました。

おかゆとスクランブルエッグ、野菜にソーセージ。
ここでもまた冷蔵庫なみに冷房が効いているのでホットティーがすごい勢いで冷めてゆく。

ホテルの最寄、MRT東門駅から淡水信義線で士林(シーリン)駅へ。
支払いは前日に購入したICカードを使いました。

事前にガイドブック等で交通機関の確認をしていたんだけど、台湾のMRTでは飲食禁止。ジュースとか飴もダメらしい。破ると罰金を取られる。
ミネラルウォーターならOKかもみたいな曖昧な感じで書かれている記事も多かったんだけど、怖いので改札を通ってからは何も飲まないよう努めました。改札を通る直前に水分補給。今日も暑いよ~。

MRTの乗り換えや時刻検索で役に立ったのが「Transit」という無料アプリ。NAVITIMEが運営。

http://products.navitime.co.jp/service/transit/

事前に路線図や鉄道情報をダウンロードしておくとオフライン状態でも使用可能。SIMを買ってたんだけど、念のためDLしておきました。

こんな感じで検索できる。ありがたや~。

さくっと士林駅に到着。改札を出ようとすると……。


めっちゃ見覚えあるやつ~!!
科学捜査展は2018年に東京で開催されてたやつに行ったんですが、台湾でもやってる模様。すごく行きたかったんだけど、この日は故宮博物院に行くと決めてたので断念。
台湾にもあの着ぐるみコナンくんと安室さん来たんですかね?

士林駅からはタクシーで移動。改札出てすぐのところにタクシー乗り場がありました。
運転手さんは気さくなおっちゃん。Japanese? って聞かれたのでイエスと答える。ガイドブックの故宮博物院のページを開いて指さしながらプリーズと言うとOKと了承してくれました。
おっちゃんはたぶんあまり英語が得意でなく、私も全く喋れないのでお互いにただ無言で微笑み合うひとときであった。笑顔は世界共通言語。

5分か10分ほどで現地に到着。タクシーやバスが停車するロータリーは地下なので、地下の出入り口から入って地上1階へ。
入場チケットと日本語音声ガイド器機をレンタルしました。チケットは350元、音声ガイドは1台150元。

音声ガイド器機のレンタルにはパスポートが必要でした。ていうか担保として預けないといけない。もしくは保証金として3000元を預けるそうなんだけど、私の時にはパスポートを預かりますと言われただけでした。

あとロッカーもあります。私はホテルに荷物を置いて最小限の持ち物で来ていたので使わなかったけど、ロッカーがめちゃくちゃかわいくて思わず写真を撮る。

館内は観光客で結構にぎわっていたけどわりとゆっくりじっくり見ることができました。


翡翠で作られた白菜とジャスパーで作られた豚の角煮。再現度やばいじゃん……。

翡翠の白菜はパネルにもなってる。このパネルいいな。



玉(ぎょく)や翡翠を削って作ったいろんなものたち。昔の人、器用すぎん……?
それにしても翡翠ってほんとうにきれい。ほしい。

他にもいろいろ見たよ。展示室がものすごく多くて、じっくり見ていると2~3時間はかかります。私が行ったのは平日だったけど、休日だともっと人が多いのかな?

展示を見終わってから、最後に正面出入り口から出て建物の写真を。
かなり広い敷地で他にも建物があったんだけど、歩き疲れていたのと展示に満足していたのでこのあたりで切り上げることに。

 

タクシーでやや揉めるもなんとか解決。ランチは地元グルメに挑戦

ホテル周辺へ戻る際にMRTではなくタクシーを使ったんだけど、このタクシーがなんとも怪しく……ぼったくりだったのかもしれない。
どうもホテルの近くを違う道を選びながらぐるぐる回っている。googlemapで現在地とルートをチェックしながら乗っていたので気づきました。

ホテル周りは一方通行の道が多かったので道に迷ってるのかな? と最初は思っていたんだけど、3周目に突入しようとしているあたりでムカついて運転手にここで降ろしてと伝えた。
google翻訳アプリを使って英語と中国語の画面を見せながらget off hereと言ったんだけど、よくわからないみたいな顔をする。本当にわからないのかわからないフリをしているのか不明。

いやでも3周はないでしょ!? と思ってgooglemapを見せながら(ここらへんずっとぐるぐる走ってるでしょ? わかってるんだぞという雰囲気を醸し出した)最後は日本語で強気の対応に出ると、ようやく車を停めて降ろしてくれました。
メーターに出ていた金額よりもわりと少ない金額を提示されたたので、もうやり取りするのも面倒だしと思ってお金を渡して降りた。

故宮博物院周辺のタクシーはぼったくりが多いと聞いていたけど、あのタクシーがそうだったのかはわからない。でもなんだかな~。
とりあえず自分の意志を通すことができたので良しとしました。あのままずっと乗ってたらどうなってたんだろうな……。

幸いホテルまで徒歩15分ほどのところで降りることができたんだけど、大雨が降ってきたのでどこかで雨宿り兼昼食をとることに。
ちょうど近くにめっちゃ地元民御用達ですみたいな感じのお店があったので、おすすめを教えてもらって注文しました。

どっちも初めてみる感じの料理。
手前のはビーフンにもやしニラにんじんあたりが乗っていて、店内に置いてあるタレをかけて食べる模様。

奥のスープはね、食べてからわかったんだけど、多分豚の血を固めたものと豚のモツとニラをスープにしたやつでしたね。
ホルモンは普段からよく食べるけど、豚の血は初めて食べた。食感は弾力のある絹豆腐って感じのプリプリ具合。味は生臭い。
というかモツのほうも結構風味が……野性味溢れるっていうか……。

あとどちらも脂がちょっときつくて、暑さで夏バテぎみだった胃腸には厳しかったです……。元気な時だったら立派なスタミナ料理だったであろう。完食できなかった。ごめんなさい。

モヤモヤした胃を抱えながらホテルへ帰る最中、ドリンクスタンドを発見。

本日のタピ。CoCo都可だよ~。
日本にもあるみたいですね。1日目に行ったtiger sugerもかな? CoCo都可はホテルのすぐ近くにあったので非常にハッピーでした。
歩き回って疲れた身体に甘くてつめたいミルクティーとタピオカがしみわたる……。そして「タピオカドリンクの注文ならいつでもできるぜ」という自信がつく。

ホテルに帰投、タピを吸い込んで夕方からのお昼寝タイム。外は大雨だしね。
というか、体力がなさすぎて一旦寝ないと動けなかった。海外旅行では言語も大事だけどなにより体力がいちばん重要と思い知った旅でした。筋肉は裏切らない。筋トレするぞ!!

 

夕食後、茶芸館で台湾茶を満喫

お昼寝から目覚めた後、食欲はあまりなかったものの何か食べないとなあと思って外へ出る。雨は止んでました。夜になって気温も下がってる。助かります。

やっぱり小籠包。エビとヘチマの。
前日の店は観光客より地元住民の比率が高めだったのですが、今回は観光客向けの店へ。店の前に出ているメニューに日本語が載っているので、観光客向けかどうかはすぐわかる。

エビとヘチマのあっさりした旨味……元気な時だったらあと20個は食べられたと思う。次回は涼しい時期に行って食べまくりたい。

この日に行ったのは永康街の高記というお店でした。あたたかい烏龍茶を無料で出してくれる。あったかいお茶…めっちゃおいしい……(冷房がよく効いています)。

小籠包を満喫して店を出ると時刻は20時半。もう少し永康街を散策してみることに。
というのも、事前に友人から「茶芸館は絶対行ったほうがいいよ」と言われていたのが頭にあったからです。茶芸館は台湾の作法で台湾茶をいただけるお店。

前日に永康街を散策していた時にいい感じの店を見つけていたので、そこへ行ってみることにしました。

めっちゃいい感じじゃないですか? 永康街の公園のすぐそばにあった。
迷わず入店してお茶とお茶菓子を注文しました。


日本語メニューだ! ありがたい。店員さんは片言の日本語を喋ってくれましたが基本的には英語でした。みんな英語喋れてすごいな。
お茶、どれを頼んだか忘れてしまったけどこの3つのうちどれかです。めちゃくちゃおいしかった!
お菓子はタロイモケーキにしたよ。タロイモ食べたことなかったから。


茶器のセットと火のついた薬缶をまるごと持ってきてくれて、お茶の淹れ方を教えてくれます。英語でした。聞き取りはなんとかできるので大体を把握。

お茶は薬缶のお湯がある限り何杯もお替り自由なんですよね。
もちろん飲みまくっているとだんだん薄くなってくるけど、それでもものすごくいい香りがする。台湾茶、好きなお茶になった。

タロイモのケーキ。味は紫芋に似てるかも。かなりねっとりした食感でおいもの甘みが広がります。お茶と合う~~。

お座敷だったのですが(テーブル席もある)、高さのあるクッションがあるので座るのもラクラク。
静かな空間でのんびりお茶とケーキをいただきました。また来たい。

 

深夜の体調不良と台北旅行最終日

ホテルに戻った後、お昼寝をしたものの身体がだるかったので浴槽にお湯をためてお風呂に。
で、一旦ベッドに入って眠ったんですが夜中に具合が悪くて目が覚めた。

吐き気とかはないんだけど、なんか具合がめちゃくちゃ悪い……これ、もしかして発熱してない!?

体温を計ってないので定かではないが絶対に発熱しているぜと確信できる全身の怠さ。
イブなどの頭痛薬は沈痛解熱消炎剤で解熱効果も兼ねているので、持参していたイブクイックを飲もうか迷ったんだけど、もしこれが熱中症だったら薬は飲まないほうがいいので、悩みつつも結局飲まないことに。

自宅から持ってきていた冷えピタ(持ってきた自分を褒め讃えたい)を額と首の後ろに貼って、水分と塩分をとりつつウンウンいいながら寝ました。

夏場に旅行する時はいつも冷えピタ持っていくんですが大正解だった。次からは塩タブレットも持参するよ。

翌朝、熱がさがった時のスッキリ感があって安心する。
でも依然身体は怠いので、朝食はパスして12時のチェックアウトまで寝て過ごすことに。チェックアウトの時間が遅めで本当に助かった。いいホテルだったなあ。

チェックアウト後、よく晴れた外をうろうろする気分にもなれなくてホテルのロビーでぼんやりすることにしました。いやしかし寒い。体調不良、外の暑さと屋内の寒さで自律神経おかしくなってるのが原因ではないかなと思ったり。サウナと水風呂の交互浴は身体にいいのになんでだろうね……。

ロビーでぼんやりしていると、ホテルのスタッフさんがやってきて空港までのタクシーを手配しましょうか? と提案してくれた。
本当は空港までのタクシーを呼ぶ場合は前日までにフロントで依頼しないといけなかったんだけど、お願いしたら快くオッケーしてくれました。なんて親切な人なんだ。あなたにいいことがありますように。

飛行機の時間は18時すぎだと伝えると、じゃあまだ時間あるから荷物預かりますよ(夕方くらいまで観光してくるといいよの意)って言ってくれたんだけど、外を出歩く元気がなかったので遠慮してすぐにタクシーを呼んでもらった。

そういうわけで13時すぎに桃園国際空港に到着。
朝食を抜いていたので何か食べようとフードコートに向かいました。

シンガポールチキンライス。いちばん並んでなくて、かつ食べられそうなものをチョイス。シンガポール行ってみたいなあ。

昼食後、空港のベンチでぼんやりしていたんだけどここでも付きまとう寒さ。寒い、寒いよパトラッシュ……ほんとダウンジャケットでも持ってくればよかったと心から思った。

そんなわけで最終日は特にな~んにもしないで終了。私にもっと体力があれば……私が無力だったから……(境子先生)。

そうそう、お土産もちゃんと買いましたよ。1日目の元気な時にホテル近くのセブンイレブンで買った。

これは両方友人への差入れ用。
友人が海外に行くたびに現地のプリングルスを買ってきてもらってるので、私もお返しのプリングルス。自分の分も買えばよかったな。

王子麺はこの後沖縄で会う友人にインスタントラーメンをリクエストされていたので日本で見かけたことのないこれを買いました。どんな味なんだろ?

バックパックが25リットルと小さく、出発時点ですでにパンパンだったためあんまり色々買えず……次はぜって~~スーツケースで行くから! と改めて決意したのであった。

これはセブンで買ってホテルで即食べたおやつ。おいしかった。

 

台北旅行、行ってみたかったスポット備忘録

2日目の夜以降完全に体調を崩し、半ばグロッキーになりつつ終えた台北旅行。
しかし元々この旅は「ひとりで海外旅行に行く」「台湾でタピオカドリンクを飲む」ことが二大目的だったので、目的は達成できました。小籠包も食べたしおいしいお茶も飲んだし!

今回は行けなかったけど、次に台湾に来たら行ってみたいなあと思っているところがあるので書いてみる。

・夜市
士林夜市が有名なのかな? 行ってみたかった。でもひとりだとあんまりたくさん食べられないんですよね。連れのいる旅行は食べものをシェアできるのが良いところだなと思います。

・九份
千と千尋の神隠しのモデルと言われているスポット。夜に行ってみたい。
本当は今回の旅の中で行くつもりで事前リサーチもしてたんだけど、この暑さで階段とかマジで死ぬでしょと思って取りやめたのでした。

・猴硐(ホウトン)
九份の隣、ねこちゃんがいっぱいいる村です。

参考
https://tg.tripadvisor.jp/news/advice/cat-village-taiwan/

超行ってみたい。というか日本国内でも猫がいっぱいいる島っていくつかありますよね。行きたい。うさぎだらけの島(大久野島)は行ったことある。

・淡水
東洋のベニスってまじ? 水辺が好きだからぜひ行ってみたい。

今ガイドブックを読み返していたんだけど、他にも行きたいところ色々あるなー。疲れない身体がほしい。サイボーグになりたい。

 

カルチャーショックの話

あたりまえなんだけど外国って日本と違うよね。
ニューカレドニアに行った時はそんなにびっくりポイントはなかったんだけど、台北で「うわーっ外国だーっ」てなったことがふたつあったのでその話をします。

ひとつはトイレ。
事前に知っていたけど、台湾ってトイレットペーパーを流しちゃいけないんですよね……。トイレの横にゴミ箱が置いてあって使った紙をそこに入れる。
最近は紙を流せるトイレもあるよって聞いていたんだけど、泊まったホテルではNGでゴミ箱に入れていました。
ゴミ箱が微妙に小さかったのと注意書きが何もなかったので流していいのかダメなのかわからず、フロントで聞いたら「ダメです!」とかなり必死めに教えてくれた。きっと過去にやばいことになったんだろうな……。
というか旅の間流してオッケーのトイレに出会わなかった。私があまりトイレ行かないのもあるんだけど。

この使った紙をゴミ箱にっていうのが思っていたより心理的抵抗が大きかった。ていうか手が勝手に流そうとするからトイレに行くたびに気合を入れていました。

もうひとつはGです。G。名前を言ってはいけないアレです。

なんかね、道端に普通にいるんですよ。ていうか結構死んでる。その、歩道って人が通るじゃないですか……ちょっと詳しくは書かないけどそれで死んでる。

九份は階段にすげーいるから足もとに気をつけろと友人に言われていたんだけど、九份じゃなくても普通にそのへんにいたわ。

アレってできれば見たくないじゃないですか。でも見ないと自分が踏んじゃうかもしれないと思うと見ざるを得なくて、夜とかかなり必死でしたね。
必死に歩きながらBLEACHの巻頭ポエムを思い出すなどしていた。あの有名なやつです。

剣を握らなければ おまえを守れない
剣を握ったままでは おまえを抱き締められない

これ。見ないと踏んじゃうし見ると精神的ダメージを受ける。
いやたとえとしておかしいでしょって感じなんだけど、でも視界の端にちらっとアレがうつりこむたびに気持ちは完全にBLEACHだった。心がチャドだった。このポエムはコミックス第5巻のものです。

まあ沖縄の国際通りとかにも普通にいるんですけどね。でもここまで死んでないよ。まさか…ここまでとはな…(これは赤井秀一)。
あ、でも部屋には出ませんでした! すごくきれいなホテルだった。

 
 

このへんで終わっておこう。
初めての海外ひとり旅、行先を台湾にしてよかったです。ただ時期をもっとずらせばよかったね……。気温をチェックする時は体感温度も確認しなければならないことを学んだ。

日本語が結構通じると聞いていたけど、私が行った場所では英語でのコミュニケーションがほとんどでした。コミュニケーションといっても私の方は聞き取れても喋れないのでイエスノーOKとシェシェしか言ってない。
ホテルではチェックインの際に日本語を喋れるスタッフさんがいましたが、それ以降はずっと英語だった。

あとは己の体力の無さをひしひしと痛感しました。最近国内旅行はレンタカーを使うことが多かったから油断していた。日頃の運動マジ大事。
そして事前にサウナに通って首から上の汗腺を開いておけばよかったなと思った。私の汗腺死んでるんですよね。汗が全然出ないから熱を逃がせなくて熱中症になりやすい。

台北がどれぐらい暑かったかというと、この後梅雨明けの沖縄に飛んで「涼しい~!!」てなるぐらい暑かったよ!
そしてここから一か月もしないうちに高知でまた熱中症になりかけるのであった。生きるのって難しい。

沖縄旅行と高知旅行もまた時間を見つけて旅日記アップしたいです。2019年の夏もいっぱい遊んだなあ。