映画記録(2001年宇宙の旅)


・2001年宇宙の旅

昨日「インターステラー」を見てからこっちも見なきゃなあと思ったので、私にしては珍しく即行動。
SF映画の名作。
1968年公開なんですが、制作は1965年開始とのこと。すごいですね。アポロ11号がアームストロング船長を乗せて月面到達したのが1969年。ボイジャー1号が打ち上げられたのが1977年だそうです。
そのことを考えると、今見てもそんなに違和感がないこの映像ってめちゃくちゃすごいんじゃないでしょうか。
人工知能が命令の矛盾を処理しきれずに誤動作・暴走してしまうところとか、今でこそあるあるだけど、当時ではかなり新しかったのではと思います。

内容はね、内容は……難しいよ……。
2時間以上の本編の中で台詞はほとんどない。解説も一切ないと言って良いと思う。ただ淡々と物語は進んでいく。物語? 物語なんでしょうか。
宇宙の静寂の表現がかなり印象的で、音がとても良いと思いました。静寂って無音じゃなくて音があるんですよね。音を観測する側である人間が生きてるから、肉体が生きてる音がする。宇宙空間にひとり漂うシーンで、呼吸音のほかに雑音というか、静寂の中に音があるんです。そこがとても良かった。
私は自分で小説を書くときに音の描写を結構入れるので、日常生活やこういう映像作品でもいつのまにか音を意識していることがよくあるんですが、こういう静寂の表現は映像でしかできないなあと思って感心しました。いいな~、うらやましいな~。

詳しい内容はwikipediaや解説サイトを見てほしい。映画が終わってから私も見た。小説版は映画よりだいぶ詳しく書いてあるみたいですね。
見終わってからまず思い浮かんだ素直な感想は「え…!? 何!?」です。
想像をかきたてられるし、知りたいことが色々あって、調べる手がとまりませんでした。SFはそういうのも楽しい。
こういう映画がずっと名作として語り継がれていること自体が、なんだか好ましいことだなあと思います。