映画記録(ノクターナル・アニマルズほか)

今回は6本。ざっくり感想。
執行人のMX4D/4DX感想も書きたいけどまだ4DX行けてないんだな~。行きたい。

 

・ノクターナル・アニマルズ

トム・フォード監督作品なんだって。確かに美的センスが炸裂していた。全編通して画面の美しい映画でした。

社会的・経済的には成功をおさめつつも、満たされなさを抱えて日々を送っている主人公スーザンの元に、小説家を志していた元夫から奇妙な小説が送られてくる。その小説が主軸になって物語が展開していく話でした。
主人公はアートギャラリーを経営していて、冒頭のシーンはそのギャラリー? から始まるんだけど、その冒頭シーンのインパクトがすごい。ホラー的な意味ではなく、当分忘れられそうにない。

作中で不眠症の主人公が夜中に小説を読み進めていくんだけど、現実世界と小説の中の世界との対比がかなりおもしろいです。場面の切り替えもうまいと思った。
元夫から送られてきた小説は一体何を意味しているのか? それを考察するのがすごくおもしろい。小説の中の登場人物を誰に当てはめるのかで解釈がかなり変わってくる。ミスリードと暗喩にみちていてかなり楽しめました。ぜひ見てほしい。

 

・シャッター アイランド

これも色々と考察しがいのある映画。ネタバレを見ないで視聴したほうが絶対いいです。
色んな考察ができるけれど最後にはちゃんと答えが与えられているのでスッキリ感もある。ストーリー自体がスッキリするかと言われればそんなことはないのですが私は好きでした。
こういう現実と幻覚の境がよくわからなくなる話好きなんですよね。あと映像も美しいです。全体的に暗いトーンだけど幻覚のシーンはかなり色鮮やかだったりでコントラストがすごい気持ちいい。

 

・グレムリン

なにげに見たことがなかった。ホラー映画マラソン(シャイニングとか)をしていた時にレコメンドで出てきたので見ました。
終始父親がポンコツなのになぜ彼の家族はあんなに優しいのかがわからなかった。笑 人柄!?
グレムリンたちを残虐な方法でやっつけるシーンがゲラゲラ笑えて楽しかったです。あとギズモかわいい。

 

・モールス

「ぼくのエリ 200歳の少女」のリメイクなんですね。知らずに見ました。ぼくのエリ~は未視聴。
少年少女の繊細な心の揺れ動きがよく伝わってくる。子どもふたりがとても美しい。
ただなんだろう、ちょっと物足りないです。オーウェル視点だからかもしれない。私が興味をひかれたのはアビーの人生でした。過去も未来も。
ぼくのエリ~を見てみたい。そうしたらモールスの印象もちょっと変わるのかな?

 

・ユージュアル・サスペクツ

五人の前科者たちがとある犯罪計画に巻き込まれていく話。
冒頭が現在軸、そこから過去回想が入って話が展開し、ラストで再び現在軸に戻って冒頭へとつながっていく構成。
たびたび名前が出てくる「カイザー・ソゼ」とは一体何者なのか? 実在しているのか、それとも噂話で広まっただけの架空の人物なのか。回想が進むにつれて明らかになっていく。
最初はネタバレを見ないで視聴したほうがいいと思います。それでいて見終わったら二周目を見たくなる映画。

 

・パーフェクト・ルーム

五人の男たちが共有しているひとつのロフト(部屋)で女が死んでいるのを発見する。男たちしか鍵の持っていない部屋で起こった密室殺人。警察に事情聴取を受けながら回想メインで進んでいく。被害者は誰? なぜ死んでいる? 犯人は誰? そんな感じのミステリー。
出てくる男がクソ野郎ばかりで笑った。あとこれは私が悪いのですがビンセントとクリスの顔の区別がつかなくてよく混乱した……。
すべてが明らかになってしまうとツッコミどころがかなりあるけど話はまとまっていて短いのでダレることなく楽しんで見ました。
ところどころ露骨なセックスシーンがあるので気まずくなる人と一緒に見ちゃダメ。